「くすぶってる若手が殻を破って戦力に」楽天・今江敏晃新監督が目指すチームとは「わくわくしながら打席に立てるよう背中を押す」【今江監督生出演全文掲載・後編】
プロ野球12球団で最年少監督となる楽天イーグルスの今江敏晃新監督が、tbcテレビ・Nスタみやぎに生出演しました。就任時のエピソードや今の心境、そして、来季に向けた抱負などを聞きました。後編は、今江監督が目指す監督像・チーム作りとは、そして東北への思いに迫りました。秋季キャンプ始まる守屋周アナウンサー:
ここからはチームについて詳しく伺っていきます。イーグルスは1日から秋季キャンプが始まりました。秋季キャンプ初日に臨んだイーグルス。
今江監督はまず最初に、それぞれが結果を残すこと、そして、ファンサービスの重要性を選手たちに伝えました。1日は、中堅若手選手31人が、個々の課題に重点を置いて練習に取り組みました。
さらにボクシングスタイルのトレーニングも。野球以外の動きも取り入れ、体作りをしていこうというコーチの発案です。基礎練習中心のメニューで汗を流した初日、秋季キャンプは11月15日まで行われます。という初日の様子でしたけれども何か、変わった練習もやってましたね、選手たちは。楽天 今江敏晃監督:
そうですね、やっぱり秋の練習というのは練習量もそうですけど、ちょっとコーチも工夫して選手が飽きないようにというのも、もちろん一つあると思うんですが、練習も体全体を使って、野球だけの動きじゃなくて違う動きでいい形で野球に繋げていけるようにということをやってくれてるので、本当にいい形で来てると思います。野手に関しては大体わかってる、けど…守屋アナ:
チームとしてはどういったことをテーマにこのキャンプに臨んでるんでしょうか?今江監督:
とにかく野手と投手で、場所もわかれてやっていて、とにかく個々のレベルをしっかり上げていこうということを目的にやってます。守屋アナ:
やっぱりこの秋の取り組みが来年に繋がっていくわけですよね。
今江監督:
そうですね。もうとにかく来季のためのもう秋のキャンプなので、はい。守屋アナ:
その中で、今江監督ご自身、通常、外部から来た新監督が就任すると、まず選手を覚えるところからと言いますけれども、今江監督はコーチ時代からも選手のことはよくご存知だと思います。監督ご自身はこのキャンプどういったことをテーマに臨まれるんですか。今江監督:
そうですねそれでも、野手に関しては大体もうわかってるんですけども、投手に関しては、僕もまだまだ勉強しないといけないこともありますし、そういう意味では投手コーチだったり選手だったりと、もっともっとコミュニケーションを取って理解していかないといけないなっていうのはあります。守屋アナ:
投手陣は別の場所、泉でキャンプを行うということで、様子はどうでしたか。今江監督:
スタートの初日ということでみんなリフレッシュというか、フレッシュな表情でやってくれたので、良かったと思います。田中投手が手術、開幕に間に合うのか守屋アナ:
その投手陣ということで、こんなニュースも入ってきました。日米通算200勝まであと3勝に迫っている田中将大投手が、今シーズンを終えた10月下旬に国内で右肘関節のクリーニング手術を行ったということです。肘のクリーニングは投手が受けることが多い手術で、術後復帰までは4ヶ月を要する見込みだということです。守屋アナ:
4ヶ月ですと、計算上は開幕に間に合うのかなというところですが、どうなんでしょうか、術後の経過にもよるんでしょうけど。
今江監督:
そうですね。彼は、実績もそうですけども、存在もすごいものがあるので、とにかく来季に向けてという意味で手術っていう形なので。本当にベストな状態で、(来季)迎えられるように、こっちもしっかり迎え入れたいですし、焦らずにもちろん開幕にね間に合ってくれるのもベストですけども、しっかり治して良い状態で来季迎えてくれればなと思ってます。くすぶってる若手が殻を破って戦力に守屋アナ:
チーム全体としては、これからどういうチーム作り、どういった特色を持ったチームを作っていきたいとお考えですか。
今江監督:
若い選手も多いですし、やっぱり若い選手でくすぶってる選手もたくさんいるのでそこをこの秋のキャンプで少しでもその殻を破って、戦力としてできるように。若い選手がたくさんグラウンドで思い切ってプレーできるようなチームもそうですしやはりやっぱりファンの皆さんにね、喜んでもらえるような戦い、そしてチーム作りをしていきたいと思ってます。守屋アナ:
今江さんがコーチ時代に聞いた話で、印象深い話が。選手がわくわくしながら打席に立てるように背中を押してあげたいっていう話をしていたのが印象に残ってまして、そのあたり監督になっても、今江流というのはそういった選手を後押しするというところなんでしょうか。
今江監督:
もちろんです。やっぱり選手はグラウンド内でシーズンを戦っていく中で、もう不安とプレッシャーに隣り合わせというか、もうすごい重圧の中でやるので、やっぱりその中で少しでも思い切ってプレーできるような環境を作ってあげたいなと思ってます。守屋アナ:
最近の監督で、対話型の監督、選手と対話をしていく監督って多いと思うんですが、やっぱりそういうタイプを目指してらっしゃるんでしょうか?
今江監督:
そうですねやっぱり…、対話というかもちろん対話せずにできれば一番ベストですけども、人間なんでね、いろいろ思いを伝えながらいい距離感で、やっていければなと思ってます。「東北に縁がある」守屋アナ:
そして、今江監督は、震災以降、被災地支援の一環で福島県いわき市も毎年訪問されていて、今後も続けていこうとお考えでしょうか。
今江監督:
そうですね。コロナ前は、小学校の方に訪問させていただいていましたが、コロナ期間のときはちょっと行けなかったので。去年からまた再開して、野球教室をやらせてもらって、今年も野球教室をやる予定です。熊谷望那キャスター:
被災地の関係者の皆さんからは、何か監督就任にあたってメッセージはいただきましたか。
今江監督:
そうですね、いろんな方が本当におめでとうございますっていうのと、頑張ってくださいとも、たくさんいただきました。後藤舜キャスター:
そういったメッセージはやはり力になりますよね。
今江監督:
嬉しいですね。僕の頑張ってる姿だったり、そういうのをみて、またそういう方々が、また勇気や希望を持っていただけると本当嬉しく思うので。後藤キャスター:
被災地支援されてますけれども、監督の東北への思い、ありましたらぜひお聞かせください。
今江監督:
東日本大震災が起きて、僕はその当時ロッテにいたんですけども。大きな出来事っていうのがあって、僕は千葉のチームでしたけども、やっぱり何か力になりたいと思って、行かせてもらって。その後にイーグルスに移籍になって、何か東北の方にご縁があるなというのを思いが本当にあるので。そういう意味では、東北の皆さんを何とかもう一度盛り上げて、東北を盛り上げていきたいなって気持ちは本当に強いですね。「興奮、あの興奮をもう一度」熊谷キャスター:
楽天ファンの皆さんへの思いというのはどうでしょうか。
今江監督:
一つ目に出てくるのは、ものすごく温かいなっていう印象ですね。そういう意味では僕たちがしっかりフィールド上で結果を出して頑張ってやっていれば、絶対に応援してくださるっていうのもあるので、そういうところではしっかりまた頑張っていきたいなと思います。熊谷キャスター:
そして、来年は球団創設20年という節目の年にもなります、ぜひ来年に向けての
希望を聞かせていただけますか。
今江監督:
監督会見でも、ちょっと話しましたが、この20年間の中でやっぱり東日本大震災っていうのを乗り越えて、2013年の日本一、あのときは本当に僕は違う相手チームとして戦ってたんですけども、本当にこのイーグルスの勢いと、東北の本当に強さというものをすごく感じたので。興奮、あの興奮をもう一度皆さんに味わってもらいたいですし、僕も味わいたいので、そこに向かって、とにかく今日からスタートしたので、また頑張っていきたいと思います。熊谷キャスター:
全力で応援いたします。
後藤キャスター:
監督もおっしゃっていましたが、頂点の景色っていうのを、私達もファンも一緒に見たいなと思っていますので、精一杯応援もしたいと思っています。
楽天イーグルスの今江敏晃監督にお話を伺いました。
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